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お知らせ
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COVID-19(コロナウイルス)に関する当院の対応とお願い

長文となりますが、
要点としましては、

「当院は、基本的に、診療拒否は致しません。
(COVID-19感染者との濃厚接触歴があって症状が続いている、など、
非常に感染が疑わしい方は、
厚生労働省・医師会からの指導もあり、
帰国者・接触者相談センターに相談していただきたいところですが、)
熱、咳、痰など、感冒症状のある方は、
念のため、極力、マスクをした上で、受診をお願い致します。」

ということです。

また、

「当院、マスクが不足しております。
本来、咳など肺炎・感冒症状のある方には、マスクをお配りしたいところですが、
医師・スタッフのマスクも足りておらず、残念ながら、お配りできる状態にございません。
もし、企業の方など、マスクが余っている、という状態の方がおられましたら、
マスクをご寄付いただけますと幸いです。」

ということです。


以下、非常に長文となります。

国家・世界的規模で、現在、COVID-19の感染拡大予防策が講じられています。
ただ、一開業医、一臨床医としましては、現在の日本国の対応、否、世界の対応に疑問を感じてしまっております。

COVID-19に関しまして、
報道で情報がかなり集まってきました。
おそらく、WHO、政府は、報道されている以上の情報をお持ちだと思います。

私の理解としましては、
悪い情報として、
1) COVID-19の治療薬と言えるものは、現時点で存在しない。
2) COVID-19感染で肺炎像を呈する方で、重篤化する方の中に、集中治療しても、救命できない方がいる。
3) COVID-19の確定診断には、現状、PCRしかないが、診断率は、8~9割程度である。
4) PCRで陰性であった後でも、後に発症し、PCRで陽性となる方がいる。
5) COVID-19感染で、治療により、回復した後に、再燃(症状がぶり返)し、肺炎となる方がいる。
6) COVID-19は、飛沫感染(咳やくしゃみによる唾液散布で感染)する。
7) COVID-19感染で、肺炎所見(臨床症状、画像)を呈する方で、重篤化する方がいる。

良い情報として、
8)COVID-19の感染者の8割程度は、感冒症状のみ。2割程度が肺炎症状を呈するようになる。
9)COVID-19感染者で、自覚症状、他覚的症状の乏しい方も少なくない。
10)COVID-19感染で、肺炎像を呈しても、治療により改善する方が少なくない。
11)COVID-19感染で肺炎が重篤化しても、改善する方がいる。

現在、日本では、
37.5度以上の熱発や呼吸器症状が4日以上続いている
感染者との濃厚接触
というような条件をもとに、PCR検査を行っている
感冒症状のある方は外出を極力控えるように、
感冒症状がなくとも、大勢で集まるような催しを控えるように
という状態と理解しています。

世界の一部の国では、
不要不急の外出を控えるように、
という政府指導・要請。
あるいは、
基本的には、自宅から外出しないように、という政府指導・要請をしている国もあると報道されていると理解しています。

「感染拡大を抑止する」
という目的としては、
感染者からの感染拡大防止
治療薬の開発
ワクチンの開発
という3点が必要と思います。
治療薬、ワクチンが開発されていない現状では、
「感染者からの感染拡大防止」
という対策の徹底が重要
という点については、理解可能です。

では、日本で行われている方法はどうか。
「風邪症状であれば、受診を控えるように」
「COVID-19感染が疑われるようであれば、センターに問い合わせる」
「COVID-19感染が濃厚ではないが、風邪症状が続くようであれば、マスクなどをした上で、クリニック・病院に受診(相談)を」
というような状態かと思っております。

しかし、「感染拡大の防止」としては、効果が期待はできるものの、不十分のように感じています。

その理由は、
7)COVID-19の感染者の8割程度は、感冒症状のみ。2割程度が肺炎症状を呈するようになる。
8)COVID-19感染者で、自覚症状、他覚的症状の乏しい方も少なくない。
という性質があるということからです。
COVID-19感染者で、「自覚症状が乏しい方」「感冒症状程度の方」からの他者への感染による症状が、「自覚症状が乏しい」「感冒症状程度」ということであれば、この方法が100%有効であるだろうと思っております。
しかし、
COVID-19感染者で、「自覚症状が乏しい方」「感冒症状程度の方」から他者へ感染した場合に、その方によって、「感冒症状程度」となることもあれば、「肺炎」となって、「重篤化」する場合もある、ということであれば、「自覚症状が乏しい方」「感冒症状程度の方」のコントロールができていない以上、効果が高いとは言えないように感じています。


では、一部の国、地域でとられている、症状の有無に関わらずの「移動制限」「外出制限」はどうか。
「ある都市」「ある船」など、
「感染が一部の地域でとどまっている」
という状態であれば、非常に有効であると思います。
しかし、その一部の地域に封じ込めできなかった場合には、
もはや、感染コントロールは容易ではない、と思います。
容易ではないから、日本、世界が国家的、世界的規模で封じ込め対策を講じているというのが現状と、思っています。

しかし、この「封じ込め」は、
エボラ出血熱
のような、
「致死率の高い感染症」
「治療法がなく、致死率は不明だが、致死率が高そうな感染症」
に対してとられるべき対策ではないか、と感じています。

今回、
「COVID-19の致死率が本当に高いのか」
という点について、慎重に検討・再考するべき時期に来ているのではないか、と考えてなりません。

現在、感染者数、死亡者数のみが報じられています。
ここで、「COVID-19による死亡者数」については、おそらく、誤差はほとんどないだろうと思っています。
しかし、「COVID-19の感染者数」については、
7)COVID-19の感染者の8割程度は、感冒症状のみ。2割程度が肺炎症状を呈するようになる。
8)COVID-19感染者で、自覚症状、他覚的症状の乏しい方も少なくない。
という事実が判明してきている以上、
「実際には、COVID-19に感染しているが、受診もせず、(あるいは、受診したとしても)、PCR検査に回されず、感染確認に至っていない、従って、感染者にカウントされていない、という方が少なくないというのが現状ではないか、と思っています。
すなわち、死亡率を計算する上で、分子は同じで、分母が実際にはもっと大きい、という可能性が高いと思われ、実際の死亡率は、現在、計算されているよりも小さい、という可能性が高くなると思っています。

報道されていることからは、
中国における統計で、
最初に流行した武漢と、武漢以外を分けた場合、
武漢以外の地域においては、致死率が1%以下、という統計が出てきているようです。
報道されている日本国内の感染者における死亡率は3%を超えていますが、
クルーズ船の感染者では、1%程度にとどまっています。
中国の武漢(湖北省)以外の地域、ドイツでは、1%程度かそれ以下となっています。
日本国内で、3%以上という死亡率が高い結果が出ている理由は、
濃厚接触がみられない感冒症状の方にPCRをしていないため、感染者の分母が小さくなっているから、ということかと思っています。
現在感染していて治療中の方が悪化した場合に、死亡率が上昇する可能性はあるものの、おそらく、症状の有無にかかわらず、PCRをした場合には、1%、否、それ以下に死亡率が下がるだろうと思われます。

1%という死亡率であれば、確かに、非常に高いとは思います。



だったら、症状の有無によらず、PCRをすればいい、
という意見も出てくると思いますが、
PCRをすることのできる能力(1日に検査できる人数)を考えると、物理的に不可能に近い状態ということは容易に理解可能かと思われます。
それに加え、
1)COVID-19の治療薬と言えるものは、現時点で存在しない。
8)COVID-19の感染者の8割程度は、感冒症状のみ。2割程度が肺炎症状を呈するようになる。
9)COVID-19感染者で、自覚症状、他覚的症状の乏しい方も少なくない。
ということを考えると、COVID-19と診断がついたとしても、治療薬はなく、8割の確率で、自然治癒が望める、ということが考えられます。
すなわち、PCRにて診断をすることが、8割の方については、治療には結びつかず、検査自体不要、ということが考えられます。PCRを行う対象を絞っている、というのが現実と思いますが、その判断、対応は、おそらく、今後、他国に広まっていくのではないかと思っています。

現在、「蔓延期」ということで、
「重篤化する方への感染を予防する」
「重篤化する方の早期治療介入」
が必要となっている状態かと理解しています。

「マスク」
をすることで、感染拡大を予防する
ということが重要とは思います。
しかし、
現在、マスクが不足している状態が続き、
クリニックでも、マスクが購入できない状態が、2カ月以上も続いています。
他方、症状がない方でも、マスクを入手できる方もいれば、無症状でマスクを多数在庫保管している方もいるであろう、という状態のように思います。

現在のマスクは、
唾液や花粉には有効と思いますが、マスクの孔の大きさを考えると、
果たして、ウイルスの感染予防にどこまで有効なのか、疑問を感じています。
マスクの素材を考えると、
すでに感染している方が、くしゃみや咳でウイルスをまき散らすことを低下させることができるとは思いますが、
無症状の方が、空中に浮いているウイルスを吸い込むことを予防するまでには至らないのではないか、と思っています。
その意味では、無症状の方が、マスクをすることが、果たして、どの程度有効なのか、と感じてしまいます。
無症状の方については、マスクというよりも、
「うがい、手洗いの徹底」
「部屋の加湿、飲水などによる喉の保湿による抵抗力維持」
「食事、休養・睡眠による抵抗力維持」
による感染予防が重要だろうと思います。

では、何故、
中国の武漢や、イタリア、イランなどで、致死率が非常に高くなっているのか、
という疑問が生じると思います。
まず、1つは、
地域による医療水準の違い、
という点は、考えるべきだと思います。
然しながら、現在の中国やイタリア、イランで、平均的な医療水準が低いとは思えません。
罹患者数が多すぎて、実際には感染しているが検査ができていない方が大勢いて、実際は、分母がもっと多く、死亡率はもっと低い、という可能性は考えられます。
しかし、もし、受け入れ可能な病院が満床で、入院するべき方が入院治療できなかったら、どうなるか、容易に想像可能かと思います。
あるいは、移動制限などにより、症状が軽いうちに治療を開始していれば治療できたところ、重篤化してしまい、治療が困難となっている可能性も少なくないのではないか、と思われます。

一開業医が何を言うのか
と言われてしまうかと思います。

しかし、私には、
短期の感冒症状のみ、あるいは、自覚症状の乏しい方の感染チェック、あるいは、他者への感染コントロールが不十分な状態では、全体的な感染コントロールは不十分ではないのか、と思えてなりません。
また、
「全体的な移動制限、外出制限」あるいは、「医療機関の受診は可としていても、風邪症状では病院受診を控えるように」というような指導・対策では、「軽症な間の早期治療介入で救命できる可能性を減少させてしまい、致死率が上がってしまう」ように思えてなりません。

マスクが絶対的に不足しているため、
うまくマスクを入手できたとして、マスクが不要な方がマスクを使用し、本来、マスクをして、感染拡大予防をするべき、感冒症状を有している方がマスクを入手できずに、ウイルスをまき散らしてしまっている可能性があるのではないか、と思えてなりません。

もし、私の考えが、浅はか、ということであれば、大変に申し訳ございません。

しかし、
もし、私の考えが正しければ、
「全体的な移動制限、外出制限」という対策により、経済が停滞し、倒産する企業が増えること、税収の減少、ということが、今後、より重大な問題となってくるように思えてなりません。
「倒産する企業が増加」すれば、自殺者が出現・増加する可能性も考えられます。
経済の停滞により、税収が減少すれば、国によっては、国家破綻の可能性もある他、社会保障の縮小の可能性は当然にあがってくると思われます。将来的に社会保障が縮小されれば、将来的に、他疾患による死亡率の上昇にもつながってくるのではないか、と懸念しています。


一開業医である、私の、勝手な、意見としては、

(マスクが十分に確保されているのであれば、症状の有無によらず、マスク着用するほうが、より安心という気はするものの、)
とにかくマスクが絶対的に不足している状況下においては、

マスクを、まずは、医療機関・薬局、に確保。(ストップしては困るようなライフライン関係施設・役所への確保もするべきかもしれませんが、感染していない場合、そもそも、マスクが本当に有用なのか、というWHO指摘内容をしっかりと検証・吟味するべきと思います。)

また、熱、咳、痰などの感冒症状が出た場合、受診を控えることで重篤化する可能性があることから、受診を控えるのではなく、むしろ、まずは、医療機関(病院・クリニック)受診。

肺炎はなく、感冒症状程度、という場合には、対症療法(内服処方)をとった上で、マスクを配布(処方)し、症状改善まで自宅療養を指示する。(自宅療養に加えて、マスクにより、感染者からの感染拡大予防)
医療機関を受診せずに、薬局に感冒薬を買いに行く場合には、薬剤師・店員の判断により、マスクを配布(処方)・販売し、自宅療養を案内する。(自宅療養に加えて、マスクにより、感染者からの感染拡大予防)
感冒に薬不要論もあるかと思いますので、薬なしで、休養・睡眠・食事などで治癒させようとしても、症状が改善しなければ、やはり、なるべく早くに医療機関を受診し、肺炎の有無などを早期にチェック。

症状悪化時には、早期に医療機関を受診するように説明。

肺炎が疑われる場合に、センターに相談し、PCR診断も検討。(治療薬のない現状では、PCRによる確定診断は、治療に有用ということではなく、入院治療を要する肺炎の方が入院した場合、入院加療時の院内感染予防のため、という目的。)

基礎疾患のある場合には、これらの判断を早める。

ということで、

早期治療介入により、抵抗力アップによる治癒率改善、また、絶対的なマスク不足の現状、非常に不足しているマスクを感染拡大防止に有効に利用していく、ということが重要ではないかと思います。


花粉症の時期でもあり、また、PM2.5問題もあり、
感冒症状がなくとも、マスクが欲しいところではありますが、
マスクが絶対的に不足している現状、
とりあえずは、
日常生活でできることとして、
手洗い・消毒
加湿器などによる喉の保湿
十分な食事・睡眠・休養による体力・抵抗力維持
などに努めましょう。

いずれにしましても、
早く、治療法、ワクチンが確立されることを願っております。

目黒の大鳥神社前クリニック

住所

〒153-0064 東京都目黒区下目黒2-21-23 4階

診療科目

消化器内科・内科・放射線科

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